牛乳が苦手ならオーツミルクも選択肢 管理栄養士が考えるカルシウム戦略

「牛乳が体にいいのは分かるけど、苦手…」

✔ お腹がゴロゴロする
✔ 味が好きじゃない
✔ なんとなく飲み続けられない

でも、カルシウムは取りたい。

結論から言うと――
牛乳が飲めなくても、カルシウムは十分とれます。

目次

① 牛乳のカルシウムはなぜ吸収がいい?

牛乳のカルシウム吸収率は
約30〜40% といわれています。

理由は、

  • 乳糖(ラクトース)
  • カゼインホスホペプチド(CPP)
  • ビタミンDとの相互作用

などが吸収を助けるため「吸収されやすい設計」になっています。

② オーツミルク・豆乳はどう?

市販の植物性ミルクにも、カルシウムが含まれているものがあります。

多くは炭酸カルシウムなどを添加し、
牛乳と同程度(約200mg/200ml)になるよう設計されています。

カルシウムの吸収率は、
添加カルシウムではおよそ20〜30%程度と推定されています。

この差が生まれる理由は、

  • 牛乳には乳糖(ラクトース)やカゼインホスホペプチド(CPP)など、カルシウム吸収を助ける成分が含まれていること
  • 植物性食品にはフィチン酸など、ミネラルと結合しやすい成分が含まれること

などが関係しています。

とはいえ、「ほとんど吸収されない」というわけではありません。

ビタミンDが十分にあること、
食事全体のバランスが整っていることが前提であれば、
植物性ミルクもカルシウム源のひとつとして活用できます。

③ 本当に大事なのは1日の総量

成人女性の推奨量は 約650mg/日。

牛乳1杯(200ml)で約220mg。

つまり――
牛乳1杯だけでは足りません。

カルシウムは牛乳以外にも、

  • 木綿豆腐(1/2丁 約150g):約180〜200mg
  • 小松菜(ゆで 1/2束 約100g):約150mg前後
  • しらす干し(大さじ2 約20g):約100mg前後
  • ヨーグルト(1カップ 200g):約200mg
  • カルシウム強化豆乳・強化オーツミルク(200ml):約200mg

などから摂取できます。

食品ごとの吸収率には差がありますが、
1種類に頼るのではなく、複数の食品を組み合わせることが現実的な戦略です。

④ 牛乳が苦手な人の現実的戦略

✔ カルシウム強化タイプの植物ミルクを選ぶ
✔ ビタミンD入りだとより良い
✔ 1回でとるより、食事全体で分散してとる

骨粗鬆症リスクが高い人(閉経後女性・高齢者)は、推奨量を満たしているかをより意識することが重要です。

骨を守るために必要な3つの要素

骨は、常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しています。
このバランスが崩れると、骨密度は低下します。

🥛 ① 材料:カルシウム

成人女性の推奨量は約650mg/日。
閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の低下により骨吸収が進みやすくなるため、
慢性的な不足は骨量減少につながります。

カルシウムは一度に大量に摂るよりも、
複数回に分けた方が吸収効率は安定します。

☀️ ② 吸収:ビタミンD

ビタミンDは腸でのカルシウム吸収を促進し、
血中カルシウム濃度を維持する役割があります。

不足すると、
摂取量が十分でも吸収率が低下します。

ビタミンDをとるには

✔ 魚(鮭・サバなど)
✔ きのこ類(特に乾物)
✔ 日光曝露(顔や手に15〜30分程度)

屋内で過ごすことが多く日光に当たる機会が少ないと、自覚がないままビタミンDが不足していることも珍しくありません。

💪 ③ 刺激:荷重運動

骨は「力がかかること」で強くなる組織です。
これはメカニカルストレス(機械的刺激)と呼ばれます。

ウォーキングや階段昇降、スクワットなどの
体重を支える運動(荷重運動)は、

骨形成を促す細胞(骨芽細胞)の働きを高めます。

逆に、

寝たきりや極端な運動不足では
骨に十分な刺激が伝わらず、
骨量は徐々に低下していきます。

だからこそ、

特別な運動でなくても、
日常の中で体を動かす習慣が大切になります。

まとめ

牛乳が苦手だからといって、
カルシウムをあきらめる必要はありません。

カルシウム強化タイプのオーツミルクは、

✔ 牛乳と同程度のカルシウム量
✔ 無理なく続けられる味
✔ 生活に取り入れやすい手軽さ

というメリットがあります。

吸収率は牛乳よりやや低い可能性はありますが、
ビタミンDや運動と組み合わせれば、
十分にカルシウム源のひとつになります。

大切なのは、

無理して飲むことではなく、
続けられる方法を選ぶこと。

オーツミルクは、
「牛乳の代わり」ではなく、
あなたの生活に合ったカルシウム戦略のひとつ。

上手に取り入れて、
未来の骨を守っていきましょう。

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この記事を書いた人

病院で働く管理栄養士しろです。
*大学病院勤務
*直営で厨房経験あり
*病態栄養専門管理栄養士
*NST専門療法士
自分の経験が人の役に立てるといいなと思いブログをはじめました。
よろしくお願いします。

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