病院で管理栄養士として働いていると、ふとこんな気持ちが浮かぶことがあります。
「この仕事、いつまで続けるんだろう」
「正直、辞めたいかもしれない」
私自身、病院管理栄養士として働く中で、これまでに何度も転職を考えてきました。
この記事では、実際に「辞めたい」と思った瞬間と、それでも今の職場で働き続けている理由を、自分の体験をもとに正直に書いていきます。
同じように悩んでいる管理栄養士の方に、「自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。
この記事では、こんなことがわかります
- 病院管理栄養士が「辞めたい」と感じたリアルな瞬間
- 辞めたい気持ちと、どう向き合ってきたか
- それでも今、病院で働き続けている理由
この記事を書いている人
- 病院勤務6年目の管理栄養士
- 給食管理・栄養管理の両方を経験
- 栄養指導やNST業務にも関わりながら働いている一人
※特別な成功談ではなく、現場で悩みながら働いてきた実体験をもとに書いています。
【辞めたいと思った瞬間①|仕事量と給料が釣り合わないと感じたとき】
一番最初に辞めたいと思ったのは、仕事量と責任の重さに対して、評価が見合っていないと感じたときでした。
病院では、栄養管理、栄養指導、NST業務、委員会活動、カンファレンスへの参加など、業務内容はとても幅広く、しかも失敗が許されない仕事が多くあります。
本来であれば、経験年数や役割に応じて分担されるはずの業務も、
なぜか自分に集中していると感じる場面がありました。
先輩管理栄養士がいるにもかかわらず、「これもお願い。」と
気づけば幅広い業務を抱えているのは自分、という状況です。
人手はあるのになぜか忙しい。仕事量が平等に割り振られていない。
それでも、給与や評価は大きく変わらない。
「これ、私がやらないといけない仕事なのかな」
この頃から、「仕事が多い」だけでなく、「役割や負担の配分そのもの」に疑問を感じ、少しずつ不満に変わっていきました。
【辞めたいと思った瞬間②|頑張る基準が自分だけ高いと気づいたとき】
振り返ってみると、
あの頃自分が抱えていた仕事量は、
新人に割り振られる量としては明らかに多かったと感じます。
当時は「任されている」「期待されている」と思い込んでいましたが、
今思えば、無理を前提に成り立っていた働き方でした。
頑張る基準も、得意不得意も、人それぞれ。
自分は無理して頑張りすぎていたのかもしれません。
もっと早くブレーキをかけてもよかった、そう思います。
それでも、同じ給料で働くなら、
仕事の負担はもう少し均等にしてほしい。
そんな気持ちを抱くようになりました。
【辞めたいと思った瞬間③|将来が見えなくなったとき】
病院管理栄養士のキャリアは、良くも悪くも道が限られています。
このまま何年も同じ業務を続けるのか。
栄養指導をメインにやるのかNSTをメインにやるのか。
昇給はどのくらい見込めるのか。
将来のイメージがはっきりしないまま働くのは、思っている以上に不安になります。
特に、結婚やライフスタイルの変化、働き方を考え始めたときに、
「今の職場でそれが叶うのか?」と立ち止まる瞬間がありました。
【それでも今、病院で働き続けている理由】
何度も辞めたいと思いながら、それでも今の職場で働いているのには理由があります。
まずひとつは、栄養指導のやりがいを実感できる瞬間があることです。
外来や病棟での栄養指導で、
「話を聞いてもらえて安心しました」
「すごくためになったよ。受けてよかった。」
そんな言葉をもらい、実際に数値が改善していくのを見ると、この仕事をしていてよかったと感じます。
短い時間でも、誰かの生活に関われる実感があるのは、病院管理栄養士ならではだと思っています。
もうひとつは、いま任されている仕事は今しかできない経験だと思えたことです。
NST業務やチーム医療の経験は、年齢やライフステージによっては挑戦しにくくなることもあります。
「やるなら、今のタイミングがちょうどいいかも。」
そう思えたことが、もう少し踏みとどまる理由になりました。
そして一番大きいのは、「辞める選択肢を持ったまま働けている」ことかもしれません。
転職サイトに登録し、他の働き方を知ったことで、他にも働ける職場はある。
今はこのままキャリアを積むのが最適。
そう思えるようになりました。
「辞められない」から「今はここを選んでいる」に変わっただけで、気持ちはずいぶん楽になりました。
辞めたいと思う気持ちは、悪いことじゃない
管理栄養士として病院で働いていると、辞めたいと思う瞬間は、きっと誰にでもあります。
それは、甘えでも、根性不足でもなく、ちゃんと考えて働いている証拠だと思います。
辞めるのも一つの選択。
続けるのも一つの選択。
どちらが正しいかは、その人の状況や価値観によって変わります。
【この記事で伝えたかったこと】
もし今、
「病院管理栄養士、辞めたいな」
と感じているなら、無理に答えを出さなくて大丈夫です。
少し立ち止まって考える。
他の選択肢を知る。
自分の気持ちを言葉にする。
それだけでも、次の一歩は見えてくるかもしれません。
この記事が、あなたが自分の働き方を考える小さなきっかけになれば嬉しいです。
今後は、「辞めるか迷ったときに考えたこと」や「転職を考えたときにやったこと」についても、少しずつ書いていく予定です。