梅干しの塩分量は1粒で何グラム?種類別の違いや健康的な食べ方を解説


「梅干しは健康にいい」「疲労回復に効果的」と言われる一方で、意外と塩分が多い食品でもあります。日常的に食べている方は、塩分のとりすぎに注意が必要です。

この記事では、梅干しの塩分量や種類ごとの味の特徴、そして健康的に取り入れるための注意点についてわかりやすく解説します。


目次

梅干しの塩分量は意外に多い?基本をおさらい

一般的な梅干しの塩分濃度は約10〜20%。これは、梅干し100g中に10〜20gの塩分が含まれているということです。

例えば、1粒10gの梅干しで換算すると以下のようになります:

  • 塩分10%の梅干し:1粒で約1gの塩分
  • 塩分20%の梅干し:1粒で約2gの塩分

そして、「南高梅(なんこううめ)」などの大粒の梅干し(1粒15〜20g以上)では、塩分が1粒で2〜3g以上になることも。これは、厚生労働省が推奨する1日あたりの食塩相当量(女性6.5g、男性7.5g)の約3~4割に相当します。

つまり、「1日1粒でも多い」と感じる方も少なくありません。


梅干しの種類別|塩分量と味の特徴を比較

梅干しにはさまざまな種類があり、製法や味付けによって塩分量も風味も異なります。

梅干しの種類塩分量の目安味の特徴
白干し梅約18~20%塩のみで漬けた伝統的な梅干し。非常にしょっぱく、酸味も強め。
調味梅干し約8~12%昆布・かつおなどの旨味や酢で味付けされており、比較的まろやか。
はちみつ梅約5~8%甘味があり、塩気は控えめ。食べやすいが、糖分が多い場合も。
減塩梅干し約3~5%塩分を大幅にカット。酸味や甘味が強調される傾向。保存性に注意。
ねり梅約10~15%練り状の梅製品。種類によって差があり、塩分表示の確認が必要。

「減塩梅干し」は本当に健康的?メリットと注意点

最近では、「減塩梅干し」と表記された商品が人気を集めています。塩分を抑えることで、毎日でも安心して食べられるように思えますが、いくつかの注意点もあります。

✅ 減塩梅干しのメリット

  • 塩分制限が必要な人(高血圧・腎疾患など)に向いている
  • 味がマイルドで食べやすく、料理にも使いやすい

⚠ 減塩梅干しの注意点

  • 保存性が低く、冷蔵保管が必要な場合がある
  • 甘味料や酸味料が多く使われていることもある
  • 「減塩」といっても、塩分3〜5%は含まれている

「減塩=安心」と思いすぎず、食べる量・頻度を意識することが大切です。


梅干しの上手な取り入れ方|塩分を減らす工夫

健康のために梅干しを取り入れるなら、以下のような工夫がおすすめです。

✅ 丸ごと1粒ではなく、刻んで使う

梅干しを小さく刻んで混ぜごはんにしたり、和え物に使えば、少量でも風味をしっかり感じられます

✅ 他の味付けを減らしてバランスを取る

梅干しを使う日は、味噌汁やおかずの塩分を控えめにすると、全体の塩分量を調整できます。

✅ 加工品・ねり梅はラベルで塩分表示をチェック

市販のねり梅は種類によって塩分量が大きく異なるため、栄養成分表示を必ず確認しましょう。


梅干しを「健康にいい食品」として活かすには

梅干しは、塩分が多い一方で、クエン酸やポリフェノール、抗菌作用などの健康効果もあります。

ただしそれらの効果を期待するには、「塩分をとりすぎないこと」が大前提です。

  • ✅ 疲労回復や夏バテ対策に活用するなら「少量でOK」
  • ✅ 塩分制限が必要な人は「医師や栄養士と相談」するのが安心

まとめ|梅干しは「適量」が大事。無理なく続けよう

梅干しは日本の伝統的な保存食ですが、塩分量が非常に高い食品でもあります。

特に南高梅のような大粒タイプでは、1粒でも2〜3g以上の塩分を含むこともあり、「1日1粒」が多すぎるケースもあります。

✅ こんな人は特に注意:

  • 高血圧や腎疾患で塩分制限中の方
  • おにぎりやお弁当に梅干しを頻繁に使う方
  • 大粒の梅干しをよく食べる方

健康を考えるなら、「梅干しを毎日食べる」ことよりも、「必要に応じて、少量をうまく活用する」という考え方が大切です。

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この記事を書いた人

病院で働く管理栄養士しろです。
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