【結論】
高カカオチョコは太りにくいけれど、食べすぎると普通に太る
高カカオチョコは、ミルクチョコに比べて糖質が少なく血糖値が上がりにくいため、結果的に太りにくいお菓子です。
ただし、カロリーはほぼ同じで、脂質(特にカカオバター)が多いため、量を間違えると太ります。
✔ 太らない量の目安:1日10〜15g(2〜3かけ)
これを超えると、カロリーオーバーで太りやすくなります。
ミルクチョコと比較すると…
「高カカオチョコは太らない」という噂がありますが、これは糖質量が少ないことが理由です。
✔ ミルクチョコ
砂糖が多く使われているため、糖質量が高く血糖値が上がりやすい
✔ 高カカオチョコ
カカオ分が多い分だけ砂糖が減るため、糖質量が少なく血糖値が上がりにくい傾向がある
血糖値の上昇が穏やかだとインスリン(脂肪をためるホルモン)の分泌が抑えられるため、脂肪がつきにくくなります。
高カカオチョコが太ると言われる理由
脂質(カカオバター)が多く、カロリーはほぼ同じ
「糖質が少ないのにカロリーは高い」
その理由は、カカオバター(脂質)が多いためです。
砂糖を減らすと苦味が増えるため、メーカーはカカオバターを多く加えて滑らかさと風味を調整します。
その結果…
✔ 糖質は少ない
✔ でも脂質が多い(飽和脂肪酸が増える)
✔ カロリーはミルクチョコとほとんど変わらない
となります。
高カカオチョコのカロリー・糖質・脂質の比較
(100gあたり)
| 種類 | カロリー(kcal) | 糖質(g) | 脂質(g) | 飽和脂肪酸(g) |
|---|---|---|---|---|
| ミルクチョコ(40%) | 550 | 55 | 30 | 18 |
| ダークチョコ(70%) | 600 | 30 | 45 | 25 |
| ダークチョコ(85%) | 600 | 15 | 50 | 28 |
| ダークチョコ(95%) | 630 | 7 | 55 | 30 |
👉 カカオが増えるほど糖質は減るが、脂質と飽和脂肪酸は増える。
高カカオチョコの脂質は体に悪い?
ポイント:ステアリン酸は太りにくい特殊な脂肪酸
高カカオチョコに多く含まれる脂質(カカオバター)は以下の組成です。
- ステアリン酸(飽和脂肪酸)
- パルミチン酸(飽和脂肪酸)
- オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)
特に多いステアリン酸は特殊で、
✔ 血中コレステロールを上げにくい
✔ 体内で一部がオレイン酸に変わる
✔ 飽和脂肪酸の中では“太りにくいタイプ”
と言われています。
飽和脂肪酸=悪、ではないので、高カカオチョコの脂質そのものを過度に心配する必要はありません。
高カカオチョコはどれくらいなら太らない?
1日10〜15g(2〜3かけ)が最適
高カカオチョコは100gで約600kcalあり、決して低カロリーではありません。
しかし、1日10〜15g(2〜3かけ)であればカロリーは約60〜90kcal。
これは間食の推奨量(100〜200kcal)以内です。
太りにくい食べ方のポイント
✔ 夜より昼・午後に食べる
脂質が多いため、寝る前に食べると消化に時間がかかる。
✔ 甘いお菓子の“置き換え”にする
クッキー・ケーキ・菓子パンよりは圧倒的に太りにくい。
✔ ナッツやヨーグルトと一緒に
満足感が上がり、食べすぎ防止になる。
✔ 一度に食べず分けて食べる
血糖値の安定にも◎
【まとめ】高カカオチョコは“太りにくいけど食べすぎると太る”
- 高カカオチョコは糖質が少なく血糖値が上がりにくい
- しかし脂質が多く、カロリーはミルクチョコとほぼ同じ
- 太らない量の目安は1日10〜15g
- 太るかどうかは“量”がすべて
👉 ダイエット中でも、少量なら安心して食べられるおやつです。
うまく取り入れることで、甘いもの欲を満たしながら体重管理もできます。
