食事だけで足りる?管理栄養士がプロテインの必要性とコスパを解説

最近、プロテインがすごく身近になってきましたよね。
「飲んだ方がいいの?」「食事で足りてる?」と悩む方も多いはず。
食事だけではたんぱく質が不足している方はプロテインを考慮してもいいかもしれません。
管理栄養士としての視点で、プロテインの必要性とコスパを本音で解説します!

目次

✅ たんぱく質はなぜ必要?

🔬 体をつくる「材料」だから

たんぱく質は、私たちの筋肉・内臓・肌・髪・爪・血液・ホルモン・免疫物質など、
ほとんどすべての細胞や組織の材料です。

つまり、たんぱく質が不足すると…

  • 筋肉が落ちる
  • 筋トレの効果が出にくい
  • 肌や髪がパサつく
  • 免疫力が下がる
  • 傷の回復が遅くなる
  • 代謝が落ちて太りやすくなる

    など、健康や美容・体力に悪影響が出てしまいます。

こんな人にはプロテインが“必要”


食事だけではたんぱく質が不足しやすい人
 (例:朝食はパンだけ、1日2食しか食べない、おかずで肉や魚をあまり食べない)
日本人の食事摂取基準2020年版では、たんぱく質の推定平均必要量は
12歳以上で1日につき男性50g、女性40~45gです。
これは最低限とった方がよい量ですので、下回っている方はたんぱく質を増やす必要があります。

筋トレ・スポーツをしている人
スポーツで消費した分のエネルギーを補い、丈夫な筋肉を作るためには良質な動物性たんぱく質が必要不可欠です。トレーニングで筋肉に負荷がかかると、筋繊維に傷がつきます。その後、食事で筋肉の材料を補給し、しっかりと睡眠をとって成長ホルモンを分泌させることで筋肉が太く修復されます。それを繰り返すことで筋肉がどんどん強くなり、競技力アップにつながります。

高齢者(フレイル予防)
年齢とともに筋肉量は自然に減少します。筋力が落ちると、転倒・骨折・寝たきりのリスクが上がります。特に下半身の筋肉量維持にはたんぱく質が重要です。しっかり食べてお散歩して足腰の筋力を維持したいものです。また、ご高齢の方は風邪や肺炎にかかりやすく、病気がつきものです。病気や手術のあとの回復には、体を修復する材料が必要ですので、少量高たんぱくを意識することで日ごろから丈夫な体をつくっておきましょう。

不足しているたんぱく質、何からとったらいいの?

食事とプロテイン、コスパ比較

食材・製品価格の目安たんぱく質1gあたりの価格特徴
鶏むね肉・皮なし
(100g)
約100円約22g約4.5円/g安価・高たんぱく・調理の手間あり
卵(1個・Mサイズ)約25円約6g約4.2円/g手軽・ビタミンも豊富・調理の手間あり
納豆(1パック)約30円約7g約4.3円/g発酵食品・食物繊維も含む・買い置きできる
木綿豆腐(150g)約40円約10g約4.0円/g安価・低カロリー・買い置きできる
牛乳(200ml)約50円約6.6g約7.5円/g吸収が早い・カルシウム豊富
商品によっては高たんぱく・低脂肪
魚(鮭切り身・80g)約150円約17g約8.8円/gEPA・DHAも摂れる・価格やや高め
市販プロテイン
(1杯20g換算)
約80円約20g約4.0円/g溶かすだけ・持ち運びできる・吸収が早い・味付き

※価格は目安・2025年時点の平均的な相場
※たんぱく質量は食品標準成分表をもとに計算

コスパだけでなく「手間・時間」もポイント

項目食事プロテイン
調理の手間必要(カット・加熱など)水や牛乳で溶かすだけ
食後の満足感高い(噛む・満腹感あり)低め(ドリンク)
携帯性難しい(持ち運びに向かない)シェイカーで簡単に持ち運べる
消化吸収スピードゆっくり早い(30〜60分)

コスパ視点で考える「使い分け」

シーンたんぱく質源のおすすめ
普段の食事肉・魚・卵・大豆製品などでバランスよく摂る
忙しい朝/食欲がない時プロテインを上手に活用
運動後/筋トレ中吸収が速いプロテインが効果的
高齢者・小食の人少量で高たんぱくな食品+プロテイン併用

✨ まとめ:食事の補助としてとるプロテインは必要

たんぱく質は、体をつくり、回復させ、守ってくれる
  ――私たちが健康に生きるための“土台”になる栄養素です。


まずは食事でのたんぱく質を見直すのが基本。
一般的な運動量で、食事をバランスよく食べている方はプロテインは必要ありません。

食事でたんぱく質が少ないときや運動やけがで必要量が多い時
補助としてとるプロテインはよいでしょう。

コスパ・成分・飲みやすさで選ぶと◎です。

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この記事を書いた人

病院で働く管理栄養士ゆりです。
このブログでは、
✅ 栄養の基本知識
✅ 毎日の食事に役立つヒント
✅ 家計にやさしい食材活用法
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などを、わかりやすくお届けしていきます。
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